入居者インタビュー

今回の入居者さん

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事業名
和気ハウスサポート 株式会社
代表者名
望月 忍さん
自己紹介
東京生まれの東京育ちです。江戸時代に貯木場があった、下町の木場生まれの影響もあるのでしょうか、大工に憧れていました。建築を学ぶために工業高校に進学、卒業後は、「これからは現場監督を目指そう」と、ハウスメーカーに就職しました。一年間の研修を経て、東京都多摩地区で住宅やアパートの現場監督として働きました。
10年が過ぎた頃、東京は暮らしていくには住環境があまり良くないなと思い、父の出身が由比だったこともあり静岡の建設会社にIターン就職しました。33歳の時青年海外協力隊でアフリカに赴き、2年後に復職。その10年後に独立し、現在3年目です。妻と3人の子どもの5人家族です。

今の仕事を始めたきっかけは何でしょうか?

 

今までの仕事の延長線上に今があり、これから先があると思っています。高校を卒業して、建築の仕事にずっと携わってきましたが、20歳頃から漠然と、将来は自分の会社を作ることを最終目標としていました。31歳で念願の一級建築士の資格も取得していましたので、年齢的にも今動かなければ、もうチャンスがないのではと思い、独立、起業しました。私は、こうしたいと思ったことについて悩む時には、その時点ですでに実現するための道筋を考えているので、決めたら迷うことはありませんでした。

事業内容を教えてください

ひとことで言えば「工務店」です。前職で、青年海外協力隊から戻り復職した際に、リフォーム部門に配属され、さまざまな現場を経験してきました。その経験を生かし、今の事業でも主に住宅のリフォーム、施設や店舗のリフォーム、修繕の計画・設計・見積もり、現場管理・アフターメンテナンスと、住宅に関わる工事をワンストップで行っています。建築全般の知識があることと、前職からお付き合いがある協力業者さんも建築に関わる全業種を網羅していますので、建築のお悩みに関する依頼にはほとんどすべてお応えできると思います。
網戸の張り替えから、水回り設備のリフォーム、トータルリフォーム、新築住宅、介護施設の設計・施工管理など、幅広い実績を積み重ねています。

 

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お仕事の依頼元(販売先)はどのような企業になるのでしょうか?

住宅リフォームの仕事は、大きく分けて、個人のお客さまから直接依頼される仕事と、不動産会社さんからの依頼になります。個人のお客さまからの依頼は、以前に施工させていただいたお客さまや近隣お方、協力業者さんからのご紹介をいただく場合がほとんどで、これは大変ありがたいことだと思っております。
不動産会社さんからは、中古物件を再販する前のリフォームを専属的に請け負っています。受注のエリアは、静岡市が中心ですが、静岡県中部・東部になります。

プラザ入居のきっかけは?

自宅にも事務所機能はありますが、起業を考えたときに、同時に清水区周辺で事務所を探していました。いろいろ調べた結果、プラザの創業支援制度を知り、話を聞いてみると、事務所も低コストで借りられることがわかり入居することにしました。日中は現場や打合せで外出していることが多く、事務処理は夜にやることが多いので、24時間出入りできる点はとても助かっています。事務所の窓からの眺めも気に入ってます。
事業に有益なセミナーなども随時案内していただけるので、必要だと感じるものを選び参加してきました。

 

一日のお仕事の流れはどんな感じですか?

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昼間は基本的に外出しています。現場での施工業者との打合せ、施工管理、お客さまの家に伺っての打合せの他、建物の調査に入ることもあります。簡単な作業の場合は、自分でも施工作業もします。また、近所に立ち寄った際にお客さまのお宅に顔を出すように心がけています。人との繋がりで仕事も広がっていくので、アフターケアはこれからも大切にしていきます。
夜は事務所で事務作業をします。見積もりづくり、設計、発注など現場仕事に関連する業務の他、経理や総務関連の処理も行います。
作業の段取りを考え、現場でスムーズに仕事ができるように準備を進めている時間が一番楽しいですね。

 

これからの展望を教えてください。

起業してからもうじき丸3年が経ちます。ここまで、社員数以外は当初の計画通りに進んできました。まもなくこの事務所も退去しますが、今後は一緒に良い仕事ができる仲間を集めて、地域の信頼できる建築屋として店舗を構え、お客さまと和気あいあいとおつきあいしていきたいと考えています。起業してから5年経てば、建築業の許可も取得できます。そのために、あと2年は、しっかりと基礎を固めていきます。 また、既存ドア再利用片引き戸、オリジナルの手すりやステップを考案しました。もともと造作を考えるのが好きなので、独自のアイデアをもっと実現していきたいですね。
今後やりたいことはノートに書き留めてあるんです。従業員が増え、じっくりと取り組む時間ができたら、一つずつ実現する具体策を考えたいと思います。

 

お気に入りの書籍は?

「菜根譚」は、中国の古典のひとつですが、30代で初めて読みました。独立する時に、会社名を考えながら読み返し、この中に出てくる「和気」という言葉が心に残り、拝借することにしました。お客さまとも協力業者さんとも、和気あいあいと、穏やかに仕事をしたいと考えていたので、この言葉はぴったりだと思いました。
このほか、小説の「太公望」、江戸時代の儒学者の随想録で、指導者のための指南書とも言われる「言志四緑」、「PHP」などがお気に入りです。

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