中学生の時に、子ども向けの法律の本を読み、面白いなと思いました。大人の世界のルールがどうなっているのかを知ることができたからだと思います。法律に関する仕事をしたいと、その頃から思い始め、高校時代には、すでに将来弁護士になろうと決めていました。
ひとくちに“法律に関わる仕事”といっても、裁判官や検察官の仕事もあります。裁判官は法を頼りにしている依頼者からは遠い存在です。また、検察官は刑事事件が専門になります。私自身、民事も手がけたかったのと、法に頼る人が身近に感じられる存在になりたいと思い、弁護士を選びました。法テラスに所属したのは、お金の心配があり、弁護士を頼りたくてもできないという人のお役に立ちたかったからです。
インターネット関係を中心に相談に乗っています。インターネットを扱う弁護士は、首都圏に多いですが、静岡の方が、首都圏まで相談に出向くことなく安心して相談できるよう、特に力を入れています。
他は、交通事故のトラブルや成年後見、相続などの相談も多いです。相談は平均すると一週間に10件ほどでしょうか。引き受けた案件は、1件ずつ丁寧にこなすように心がけています。
相談の半分は個人の方からです。他は、静岡市内の企業や、福祉団体、NPOなどの法人です。顧問契約をいただいている法人もあります。
独立を考えていた時に、新清水周辺で事務所を探していました。空室情報がインターネット等で公開されていない物件もあると聞いたので、実際に自転車でこの地域を見て回った時に、看板を見て、ここに「創業者育成室」があることを知りました。
実際に入居してメリットとして感じるのは、家賃が安いことはもちろんですが、24時間出入りできることや、ゴミ出しが面倒でないことなどもありますね。開業時にランニングコストが抑えられるのは嬉しいです。また、法律相談を行う時は、7階にある共用部を使わせてもらっています。
4階に商工会議所の事務所があるのも心強いです。事務員を雇う際に、労災や雇用保険の手続きで各役所に赴くことなく、スムーズに済ますことができました。
事務所にいる日は、9時出勤、11時30分からの昼休憩、20時退勤だけは守るようにしています。自営になると、どうしても夜遅くまで仕事をしたりしがちですが、体調管理のためにも、規則正しく働くよう心がけています。自分が倒れてしまってはどうにもなりませんから、そこは人一倍気を遣っています。昼休憩が11時30分からなのは、混み合う前にランチを済ませることができるから。近いので清水区役所の食堂をよく利用します。
仕事の内容は、法律相談を行ったり、裁判の資料を作成したり、裁判に出かけたりと、その日によって異なります。抱えている案件によって様々です。
帰宅後は、よほどのことが無い限り仕事はしません。やはり健康維持のために、就寝前のストレッチは、毎日欠かさないようにしています。
インターネットがらみで困っている人の相談を、もっと扱っていきたいですね。もともと弁護士を目指したのは、人の役に立ちたいという思いが強かったからです。高額な費用を用意しなくても相談に乗れる弁護士が地元にいるよと、アピールしていきたいです。
また、プラザの入居期間は2020年の3月までですが、すでにこの近くに新事務所の場所を決めていて、1月には移転する予定です。今の3倍くらいの広さになるので、自前の応接スペースを作るのが楽しみです。そして、いずれは志が同じで、一緒に仕事ができる弁護士にも入所して欲しいですね。
山岡荘八の戦国ものの小説が好きでよく読みます。他は、食べ歩きが好きなので「孤独のグルメ」などのグルメ漫画をよく読みます。