ヨーロッパやアジア、北米などを旅行した後、カナダのトロント大学に語学留学をしました。旅行とは異なり現地で生活をしている中で、本や雑貨など、日本のものが高く売られていることに気づきました。そこで、日本の製品を海外に輸出したら面白いんじゃないかと思い立ちました。
帰国後、輸入事業を手がけている人に仕事として成り立つか尋ねてみると、みなさん一様に「輸出は難しいけど輸入なら簡単に始められる」と言いました。そこで2017年の5月に、会社勤めの傍ら個人事業主として輸入販売の事業を始めました。その後順調に事業展開できたので、2019年5月に会社を設立しました。
輸入商材のインターネット販売です。扱う商品は電子たばこ、おもちゃ、雑貨、車のパーツなど多岐にわたります。といっても、単なる輸入販売ではなく、事業の位置づけはIT関連になります。輸入を検討している商品の価格設定や仕入れ数などを、独自に開発したプログラムで割り出し、それに基づき販売計画を立てています。
国内の一般消費者です。ネットショップは楽天、ヤフー、Amazonで展開しています。
10年ほど前に、静岡の生産物を利用した6次産業で起業しようと考えたことがありました。その際に、事務所のことや創業時の補助金などを調べ、プラザのことを知りました。その時は見学だけして、事業も実現しなかったのでそのままでしたが、2017年に今の事業を始めた時に、再度下見をして、改めて詳しい話を聞きました。まずは自宅でスタートしましたが、1年後、事業が軌道に乗り入居することにしました。決め手は入居費の安さとセキュリティーがしっかりとしていること。仕事に集中できる環境がいいなと思いました。
9時に出社します。午前中は対面での打合せの予定が入ることもあります。打合せがない時は、全国にいる外注さんの作業の進捗を確認、連絡など、パソコン業務をします。12時から30分程度のランチ休憩を挟んで、パートさんが退勤する15時半まで、その日の作業を続けます。今は育児に参加しているので、16時頃に帰宅し子どもの世話をしています。
ちなみに起業した頃は、本業の後の夕方から夜中までと、休日もほとんど仕事をしているという状態でした。
今は、海外メーカーからみると一輸入会社という立場なので、今後は総代理店契約ができる商品や取引先を増やしていきたいです。そうした経験を増やすことで商品のプロデュース方法を学び身につけ、他社ブランドを扱うだけでなく、自社商品を作りブランド化を図る。一方でプロデュース業で100億円規模の商品を開発する。これらを10年以内に達成する事業計画を立てています。
静岡はベンチャー企業が少ないと思います。私が大学を出て就職活動をしている時も、若者が魅力を感じる会社が少なく残念に思いました。最終的には、この会社を静岡、清水を盛り上げられるような企業に育てあげ、就職活動する学生たちに、地元で活躍できる場を提供したいです。
以前は自己啓発本を中心に本をたくさん読みました。現在でもオーディオブックを含めて、月に10冊くらいの本を読みますが、ジャンルには特にこだわっていません。今の自分に必要だなと思う情報が詰まっている本を選んでいます。
D・カーネギー著「人を動かす」「道は開ける」は、大学1年生の頃に初めて読み、以降、折につけ読み返しています。個人的に、今まで読んだ自己啓発関連の内容は、この2冊に集約されていると感じています。